シンプルだから、贅沢/ドミニック・ローホーを読んだので引用する
贅沢といえば、まずは高級車や五つ星のホテル、豪華客船での船旅などを連想しますが、本当はそれ以上のものを指すのです。
日常の些事から解放され、心が平穏で身軽になるとおのずと見えてくるのが、深みのあるシンプルな生活。それは実は豊かで情熱に満ちた生活なのです。
贅沢の解釈としては、これがいちばん近い解釈になるのではないでしょうか。
ひとつのものを選ぶという行為は、別のものをひとつ拒否するということ、諦めることです。逆に、2番目の選択肢をなくしてひとつだけにした場合、何か他に求めたり、迷ったりすることもなくなります。
長い目で見れば、日常生活でこうして選択を回避することはかなりの量のエネルギー節約につながります。
選択肢が多いほど幸福度は下がる
まずは、自分のエネルギーを無駄遣いしているものがないか探してみてください。それが捨てるべきもの、ということです。
あなたが自分自身を好きになれば、それはたちまちあなたの表情、服装、立ち居振る舞い、美容のケア、そして健康管理に表れます。
自分のアイデンティティがわからない人は、それを得るために流行を追いかけます。一方で、悠々とした立ち居振る舞いをする人、それはたいていの場合自分に自信のある人で、その立ち居振る舞いがその人の魅力にもなります。
「優雅な人」というのは、物腰が自然で温かみを感じさせる人なのです。
「粋」なものとは、シンプル、即興的、個性的で洗練されたもののこと。「粋な人」には、大胆、おしゃれ、クールなどの形容詞があっているでしょう。逆に完璧主義者、勤勉か、かわいい人というのは、「粋」とはかけ離れている気がします。
他人を真似して焦らないで
お金は手段であり、その役割は私たちの生活を楽にするためであることを、私たちは忘れがちです。また、買い物は本来、見栄や人に一目置かれるためにするものではないということです。
ロマの住居であるトレーラーハウスには「存在する」すなわち生きていくために必要なもののみが揃っています。それ以上でもそれ以下でもありません。
ロマが死ぬと、ひと昔前までは、馬車ごと私物を燃やしてしまっていました。宝石は棺桶の中に一緒に収められるか、葬儀の費用などに費やされたそうです。持ち物全てを焼却するということが、ロマ民族のものに対する執着のなさを物語っています。
漆器はめったに割れることがなく、使い込むほどにツヤが出てきます。また、熱いものを入れても手で持てますし、それでいて冷めにくいのです。テーブルに配膳するときに無用な音も立てません。
インターネット上では、消費者のレビューが日増しに増えてきています。ただし問題は、これらの個人レビュアーたちは自由になんでも思っていることを述べる点です。それがプロによる主観的な意見をも狂わせてしまう原因にもなっています。今は週刊誌や新聞も、明らかにこうした無償の情報を利用しています。
したがって、私たちは偏ったアマチュア論の時代に突入したのです。信頼できる情報を入手するのも、年々難しくなってきているように感じています。
今の世の中は、本当は万人にゆとりと安心の生活が保障されるようになっているはずなのに、わざわざ私たちは、ある人々には過労、そのほかの人々には飢餓を与える道をとっている。そういう意味では、私たちが愚かだったわけですが、永久にずっと愚かである道理はないとラッセルは締めくくっています。
人生に何か目的を持ち、これをしてみたい!という欲望をもっと大切にしましょう。生きることをこよなく愛し、発見する楽しみこそが贅沢なのですから。
自分の力を人のために使うと、世界の運命に繋がれる
全てこちらからの引用
著者について
詳しい記事がありました
「限りなく少なく、豊かに生きる」。ドミニック・ローホーさんに学ぶシンプルライフ | キナリノ
他の著書
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